歩く_草花_想う by tadashian

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地域格差の人類史(4)

こんにちは、そして、こんばんは、ただっしゃん(@tadashian1)です。 当ブログにお立ち寄り頂き、誠にありがとうございます。

 

ホモ・サピエンスは認知革命によって他のサピエンス種を絶滅させました。

地理的な要因で差がついた結果、神話(フィクション・虚構)による国家統治が始まります。

勝者となったホモ・サピエンスの中でも中東と他の地域との間でも差が生じます。生産性の高い大麦・小麦・家畜を手に入れた中東が一番早く発展していきました。また、生産性が上がる事で農業をしなくて済む人たちが出てきました。

 

サピエンス全史著者のユヴァル・ノア・ハラリ氏は言います。サピエンス全史(上)132頁

至るところで支配者やエリート層が台頭し、農耕民の余剰食糧によって暮らし、農耕民は生きて行くのは精一杯の状態に置かれた。

こうして、没収された食料の余剰が、政治や戦争、芸術、哲学の原動力となった。余剰食糧のおかげで宮殿や砦や神殿が建った。

 つまり、農業革命によって余剰食糧が生まれ、支配者層(専門家含む)が現れる事によって文明が形成されていったのです。

集落が村に、村が町に、町が都市に、都市が王国になり、王国が帝国になってゆくのです。

規模が大きくなる事によって何千人、何万人、いや何百万人の人々をどのように結び付けていけばいいのでしょうか?秩序を保つにはどのようにして行けばいいのでしょうか?それは、ハラリ氏の言う、認知革命による神話(フィクション)だとしています。

ja.wikipedia.org

  • 紀元前8500年(今から1万500年前)、今のパレスチナにある「エリコ」は当時最大級の村落で数百人が住んでいました。
  • 紀元前7000年 (今から9000年前)、今のトルコにあるアナトリアの「チュタル・ヒュルク」の町には、5000人~1万人が住んでいました。
  • 紀元前5000~4000年(今から7000~6000年前)には、今のイラク、シリア、レバノンイスラエルパレスチナ、エジプト、そして東南トルコ、北西ヨルダン、西南イランにあった「肥沃な三日月地帯」には、人口数万人の都市が数多くできました。
  • 紀元前3100年(今から5100年前)エジプト王国が誕生して、数十万人を支配しまた。
  • 紀元前2250年(今から4250年前)今にイラクに世界初の帝国、アッカド帝国が興り、100万人を支配しました。
  • 紀元前1000年から紀元前500年 (今から1000~500年前)、中東では、後期アッシリア帝国バビロニア帝国、ペルシャ帝国が現れ、この3帝国は数百万人を支配していました。

帝国になって数百万人の人々をどのように統治していったのしょうか。その例が「ハンムラビ法典」です。サピエンス全史(上)137頁

バビロニア帝国に王、ハンムラビは紀元前1770年頃(今から3800年前)にハンムラビ法典を発布した。

バビロニアは、当時世界最大に帝国で人口100万人を超えていた。

ハンムラビ法典の冒頭には、「メソポタミアの主要な神々であるアヌ、エンリル、マルドゥクがハンムラビを指名して、この地に正義を行き渡らせ、悪しきものは邪なるものを廃し、強者が弱者を迫害するのを防ぐ任を負わせた」とある。

 つまり、ハンムラビは神に指名されたと主張したのです。法典の中で、約300の犯罪についての判決方法が記されています。有名なのが「目には目を歯には歯を」がありますね。

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法典の中では人々は上層自由人・一般自由人・奴隷の3つの階級に分かれるとしています。勿論これが普遍的なものではない、つまりハンムラビ自身が考えたフィクション(虚構)だと思うわけです。

ここで、ユヴァル・ノア・ハラリ氏は言います。万民は皆平等に作られたというアメリカ独立宣言もフィクション(虚構)・神話に過ぎないのだと主張するのです。

つまり彼によると、人類は、大昔から現在に至るまで「神話」(=虚構、フィクション)によって支配されている、と述べています。

だから「イデオロギーというのは、支配者が一般大衆を支配するのに使う道具です。だから、盲信していはいけない。」と思います。

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の主張は続きます。サピエンス全史(上)142~143頁

「人々が生物学的に同等でないことなど承知している!だが、私たちはみな本質において平等であると信じれば、安定し、繁栄する社会を築けるのだ」と。

私は、それに反論する気はさらさらない。それこそまさに、私の言う「想像上の秩序」にほかならないからだ。

私たちが想像上の秩序を信じるのは、それが客観的に正しいからではなく、それを信じれば効果的に協力して、より良い社会を作り出せるからだ。「想像上の秩序」は邪悪な陰謀や無用の幻想ではない。むしろ、多数の人間が効果的に協力するための、唯一の方法なのだ。

 しかし、神話にはリスクが伴います。サピエンス全史(上)144頁

「想像上の秩序」は秩序はつねに崩壊に危機を孕んでいる。なぜならそれは神話に依存しており、神話は人々が信じなくなった途端に消えてなくなってしまうからだ。 

 ソ連共産主義教という教義とともに崩壊しました。日本も神の国という神話がありましたが、原爆を落とされてその神話も崩壊してしまいました。その後、日本経済は最強だという神話が発生しましたが、バブルの崩壊で崩れてしまいしました。

神話が崩壊してしまうと人々はアイデンティティクライシスに陥ります。

バブル崩壊後の日本には、神話があるのでしょうか。私たちのミッションはなんなのでしょうか。その後の日本の停滞の30年に関わりがあるような気がしてなりません。

現在進行形の壮大な神話は何といっても「中国の夢」でしょう。

これは2012年総書記に選出された習近平国家主席が、一帯一路構想を掲げるとともに、明時代の最大版図を取り戻し、「中華民族」が世界に覇権を奪うことが「中国の夢」であると内外に宣言したものです。

だた、これは他の世界の人達が反対する神話です。こういう神話は広げてほしくないですね。

虚構・フィクションだと言ってしまうと、インチキだと思ってしまうかもしれませんが皆で共有できる神話は必要だと思います。これがないと社会的な動物である人間足り得ないといえるのではないでしょうか。

 

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