歩く_草花_想う by tadashian

健康のためノルディックウォーキングに励むシニア、如何にして就業寿命を伸ばすか考える毎日と雑感

天然痘について考えてみた

こんにちは、ただっしゃん(@tadashian1)です。

 

***雨の中、早朝にノルディックウォーキングして雨びっしょりで戻ったら、妻からこの時期風邪を引いたらどうするつもりなの!!と怒られ凹む今日この頃です***

 

 以前、スペイン風邪(インフルエンザ)について、ブログに記しました。

 

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 今回は人類との感染症との闘い、パンデミック:「天然痘」について少し考えてみたいと思います。

 天然痘ウイルスの大きさは直径200ミリミクロンほどで数あるウイルスの中でも、とても大型の部類に入るそうです。ヒトのみ感染し発病させるそうです。天然痘に罹患すると発疹がおきて、やがて化膿してデキ物となり病気の最後には、かさぶたになって剥がれ落ちるそうです。その後がアバタ状になって残るんだそうです。

 天然痘の発源地はインドまたはアフリカとも言われいますが、はっきりとした発生源は特定されてはいません。恐らく最初は他の動物の病気であったものが、何らかの原因でヒトへの特異性と感染性を獲得したものと考えられています。今回の新型コロナウイルスがこれに当てはまるか・・・どうかはわかりませんが。

 天然痘で死亡したと確認されている最古の例は、古代エジプト第20王朝のラムセス5世(在位:紀元前1145年 - 紀元前1141年)といわれ、王のミイラには天然痘の痘痕が認められていたそうです。アバタが見事に保存!されていたらしいです(びっくり!)

 その後、12世紀に十字軍の遠征等によってヨーロッパから西アジアに持ち込まれて以来、小流行を繰り返しながら、旧大陸(ユーラシア・アフリカ)のほとんどの人が罹患する(集団免疫を持つ)ようになります。

 その後、アメリカ大陸ではコロンブスの新大陸の発見、つまり16世紀以降、ヨーロッパ人の植民とともに天然痘アメリカに大挙侵入、伝播してしまいアメリカ先住民に甚大な被害をもたらしました。この天然痘は白人だけでなく、奴隷として移入されたアフリカ人も感染源となっていたそうです。すでに旧大陸の人々の間では抵抗力(抗体)ができて症状や死亡率は低減していましたから。

 でも、一方のアメリカ先住民は天然痘とかは全く無縁(接触機会がなかった!)でした。だから抵抗力(抗体)がない故に、地域によっては死亡率が9割(!)、中には全滅(!!)した部族もあったそうです。正確な数字ではないのですが、南北アメリカには当時、約4000万人の人口がいたらいのですが、天然痘パンデミックによって約1000万人くらいにまで人口が減少(!!)したのではないかと言われています。数字はアバウトです。

 古代アメリカにはマヤの都市国家、アステカ族の国家、インカ帝国等がありました。歴史上ではコルテス、ピサロが強力な武器にものを言わせていずれの都市国家・文明を滅ぼしたとされています。

 でも私は彼らの銃等の武器だけではなく、天然痘感染症の伝染の結果、少数のスペイン人・ポルトガル人でもアメリカの征服が可能ではなかったのかと考えてしまうのです。

 もし、シベリアいたモンゴロイドに祖先を持つ考えられているアメリカ先住民に天然痘、はしか、チフス、といった「ごくごく一般的」な疫病の抗体があれば・・・もしもですが、白人のアングロサクソンを頂点とするアメリカではなく、別の形のアメリカというステートが存在していたかもしれません。もちろん、これは私の壮大な「タラレバ」ですが・・・

 

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 私はこれが本当の意味での、歴史上のパンデミックによるパラダイムシフト(この場合は歴史的な大変動)ではなかったかと考えるわけです。

 ちなみに、コロンブスは生涯、新大陸ではなくインドへの西航路を発見したとばかり思っていたそうです。そのため、原住民(ネイティブアメリカン)をインディアン・インディオ(インド人)と呼んでいました。彼の名は南米の「コロンビア」という国名に残っています。

 インドではなく新大陸だと分かったのが、アメリゴ・ヴェスプッチの航海によってです。そして彼の名が「アメリカ」の語源となりました。

 

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<a href="https://www.photo-ac.com/profile/43626">acworks</a>さんによる<a href="https://www.photo-ac.com/">写真AC</a>からの写真

 以下、お馴染みの「歴ログ」より引用させていただきます。

歴ログ -世界史専門ブログ-

  reki.hatenablog.com

スペイン人が新大陸に上陸して後、原住民の多くがスペイン人が持ち込んだ疫病によって死亡したことはよく知られています。当時の新大陸の原住民の人口がよく分かっていないこともあり、どれくらいの人が死んだかあまりよく分かっていません。アステカ帝国の中央メキシコの人口は、1548年に603万人あったのが1608年には107万人に減ったと推定されています。コルテスらがやってきたのは1519年だったので、おそらく1519年から1548年の減少数はもっと多かったはずです。新大陸全体で、超ざっくり、数千万人は死んだであろう、とされています。 新大陸はいわゆる「疫病の処女地」であり、 人々にユーラシア大陸で史上猛威を振るってきた疫病に対する免疫がなく、天然痘、はしか、チフス、インフルエンザといった「ごく一般的」な疫病によって次々と倒れていきました。 原住民の人口が激減したことで、新大陸では労働力が足りなくなり、プランテーション農園や鉱山の資本家は西アフリカから奴隷を連れてきて働かせることになり、今度は大量の人々が連れ去られたアフリカの荒廃を起こすことになります。

世界史のパンデミック死者数TOP10 - 歴ログ -世界史専門ブログ-

  

  そして、待つこと300年、天然痘を克服した人が、近代免疫学の父、エドワード・ジェンナーというイギリス人です。18世紀初頭に、天然痘患者の膿疱から抽出した液を健康な人間に接種するという方法がアラブ世界からもたらされました。でも、この予防法では接種を受けた者の2パーセントは重症化して死亡するなど、危険を伴うものでした。

 そこでジェンナーは考えました。牛でも天然痘に似た病気があったそうです。この牛の病気にかかった乳しぼりの人は天然痘にかかりにくかったらしいです。そこで、彼はこの乳搾りの人の膿を普通の人に植え付ければ、その人は天然痘にならないと考えたそうなのです!!

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 牛痘(ぎゅうとう)とは牛痘ウイルス感染を原因とする感染症のことだそうです。1789年ジェンナーが考えたように、牛の膿を接種(種痘)された人たちは、天然痘から免れることができたのです!!

 天然痘の撲滅では1958年に世界保健機関(WHO)総会で「世界天然痘根絶計画」が決まり、根絶計画が始まりました。この時のWHOはとってもしっかりした組織だったのですよ!!1970年には西アフリカ全域から根絶され、翌1971年に中央アフリカと南米から根絶されました。1975年、バングラデシュの3歳女児の患者がアジアで最後の記録となり、アフリカのエチオピアソマリアが流行地域として残りました。
 そいてついに1977年、ソマリアの青年の患者を最後に天然病患者は報告されておらず、3年を経過した1980年5月8日にWHOは根絶宣言を行ったのです!!WHOやるじゃん!

 天然痘ウイルスは現在、アメリカとロシアのレベル4のウイルス保管施設で厳重に管理されています。今、渦中の中国の武漢ウイルス研究所もレベル4(ホントかなぁ)らしいですけど・・・ 

 天然痘は現在自然界においてウイルス自体が存在しないものとされ、人類が根絶した感染症として唯一のものだそうです!!
 免疫療法の「ワクチン」という名称はジェンナーが雌牛Vacca(ヴァッカ:ラテン語)で種痘を作ったのでVaccine(ワクチンはドイツ語読みっぽい:英語読みはヴァックシーン・・・かな)になったそうです。(初めて私も知りました!!)

 新型コロナウイルスのワクチンの開発が、いま世界で100種以上も進められているそうです。以前なら10年、早くても2年はかかるとされるワクチン開発ですけど、それを1年未満にまで短縮できるかもしれないとのことです。もしできるとすれば、多くの人に行き渡って、このコロナウイルス禍を一日でも早く収束させてほしいものです。

 一日も早いワクチン開発が待たれます。出でよ、21世紀のジェンナー!