歩く_草花_想う by tadashian

健康のためノルディックウォーキングに励むシニア、如何にして就業寿命を伸ばすか考える毎日と雑感

「夫のトリセツ」を読んで

こんにちは、ただっしゃん(@tadashian1)です。

 

1か月前にブログに記した脳科学・AI研究者の黒川伊保子さん著「妻のトリセツ」の待望の第2弾「夫のトリセツ」です。

黒川伊保子さんの略歴は1959年生まれ。人工知能研究者、脳科学コメンテーター、感性アナリスト、随筆家です。奈良女子大学理学部卒でAI開発に携わり、1991年”世界初”と言われる日本語対話型コンピュータを開発されております。AI分析の手法を用いて、世界初の語感分析法「サブリミナル・インプレッション導出法(意識下に存在する印象の事で、例えばブルーとピンクの布なら、男はブルーを選び、女はピンクを選びます。この印象記憶は幼少期から育てられ、無意識に抽出されて心地良さを伴う等の事です)を開発して、マーケティングの世界に新境地を開拓した感性分析の第一人者なのです。

 

 

 

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この「夫のトリセツ」、妻に読ませようか・・・実を言うと思案中です。「それでも、夫をあきらめない!!」なあんて言ってくれるかどうか心配なもので・・・とてもそんな自信は・・・ありません。

 

取扱説明書を略して取説って言います、最近になってカタカナの「トリセツ」になったのは、2016年の西野カナさんの「トリセツ」という歌を作ったころからですよね、たしか。この歌は、新しく妻になった新婦が、夫にどう取り扱って欲しいかを、とってもやさしく丁寧に歌ったものですよね。今じゃ結婚式に歌われる歌の定番・・・かな?

西野カナ 『トリセツ』MV(Short Ver.)

このたびは、こんな私を選んでくれて
どうもありがとう
ご使用の前にこの取扱説明書をよく読んで
ずっと正しく優しく扱ってね
1点ものにつき返品交換は受け付けません
ご了承ください
 急に不機嫌になることがあります
わけを聞いても
答えないくせにほっとくと怒ります
いつもごめんね
でも、そんな時は
懲りずにとことん付き合ってあげましょう
定期的に褒めると長持ちします
爪がきれいとか
小さな変化にも気づいてあげましょう
     (後略)


西野カナ 『トリセツ』MV(Short Ver.)

 

 

 この曲がキッカケで「妻の・夫のトリセツ」のタイトルになったかどうかは定かではありませんが、夫婦間の問題の解決策の一助を提示してくれています。

  最初に、男は、愛する人を危険から守ろうとするあまり、いきなり相手の欠点を口にします。かたや女は、今日一日のひどい経験のあれやこれやを優しく聞いてもらいたくて、そしてなぐさめてもらいたいだけなのに、男は「君のそこ、わるいよな」「いやならやめればいいじゃん」とくさします。・・・多分こんな感じで私も言ったかも・・・それは男性脳の愛と誠意なのです。(←ここ、強調したいんです。)そういう脳、なのです、男の。そういう脳が分かれば、案外、やさしくで誠実な夫だと分かる・・・かもしれません。そういう脳の使い方さえマスターすれば、意外に使い勝手のいい、優しい夫に変えられる・・・かもしれなせん。が、中には、本当に怠惰で邪悪な夫もいる、かもしれません。多くの場合、一度試してみてはみる価値あるのではいかかでしょうか?と筆者は述べています。

著者はなぜなら、相手を替えても、たぶん同じ結果になる可能性が高いだろうとしています。いつか、「男とはそういうもんなんだ」と受け入れられないのだとしたら、今の男で、それを試してみればいかかでしょうか?

女性脳の生殖戦略は、意外に残酷(!!)だそうです。生殖(生存と繁殖)のために、動物の脳は動いています。繁殖するためには、できるだけ免疫力の高い(つまり見た目の魅力の高い超イケメンとか、これ比例するらしいです)、かつ、できるだけたくさんの遺伝子の組み合わせを残す必要があります。つまり本能(動物としての)はひとりの異性に人生を捧げる気は全くないとしています。ええ!マジですか!

以前にもこのブロブに紹介したオシドリは『オシドリ夫婦』ではない!!の話もあるように、オシドリのつがい(夫婦)でいる期間は、繁殖期の前につがい形成をする1~3月までと、繁殖期である4~5月の間。1年のうちせいぜい5カ月ほどしか夫婦生活は続きません。繁殖期を過ぎるとすべてのペアが関係を解消して、一旦リセット(!!)するそうです。仮にオシドリの寿命が10年だったとして、その間に7~8回繁殖期を迎えるとすると、毎年毎年相手を変えているんです!!偶然、以前と同じオスとメスがペアを組むこともあるかもしれないですけど......夫婦で一生を添い遂げることはない、らしいのです。。。たまたま、一緒にいるような場を見て、仲睦まじい姿を人間が勝手に思い描いていただけで、なんと毎年相手が違っていたなんて・・・驚きです。

哺乳類のメスは、妊娠・授乳・子育て期に守ってもらわなければならないので、一定期間、一個体のオスにロックオンします。が、子育てが一段落すると、脳は「もっと免疫力の高い男を探そう。この目の前の男じゃダメだ」とささやくようになります。

つまり、妻を地獄に落とすのは、多くの場合、夫ではなく妻の脳の生殖戦略だと、女性の人工知能脳科学者はおっしゃっています。なのに、なぜ筆者は幾多の脳の罠をくぐり抜けて、最初の結婚を貫いているかというと、家族という単位がとても大切だからです(同感)。子供がのびのびとオトナになる家、お嫁ちゃんやムコ殿が屈託なく甘えてくれる家がかけがえがないと。私もそう想います。

著者は男性脳にも大いに同情してもらっています。男性脳というものは、半径3メートル以内で起こっていることはほとんど意識が行きません。目の前のものを見過ごし、妻が当然分かっていて、きっと手を差し伸べてくれるはず、と思っていることが気が付かないのです。それで妻は深く絶望してしまいます。でもそれは、妻の状況を分かっていて、あえて無視したのではなく。妻の状況を把握していないだけなのです。ホントに。

長らく狩りをしていた男性脳は、半径3メートルより外側の世界を「かいつまんで見る」ようになりました。向こうから飛んでくる敵の石や矢や弾丸に瞬時に反応するためです。半径3メートルの世界は女性に任せていたのです。何万年の間、それでよかったのですが・・・

今は、半径3メートル以内の世界でも、妻の気に入るように期待されています。しかも狩りを終えて(定年退職して)家に入ってから、これから先まだ40年も生きる時代に突入してしまいました。21世紀、男はつらいよ・・・です。

この本をマスターした妻の皆さま、貴女は立派な一等航海士です。それでも、嵐は来ます。結婚という荒波の航海は、時にやっぱり命がけです。でも「航海士の想定内のちっちゃな嵐に収めれば」沈没することは避けられると想います。

「妻トリ」ファンのひとりとしては・・・。

 

夫のトリセツ (講談社+α新書)

夫のトリセツ (講談社+α新書)